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2005年11月29日 (火)

石灰岩は化石の宝庫

tokyocoral01bIMG_1099b  写真は東京駅八重洲口の大丸入口付近の柱に使われている大理石(石灰岩)のサンゴの化石です。大理石は石灰岩が熱で再結晶した岩石ですが、化石がはっきり見えるものは大理石というより石灰岩と呼んだ方がよいかもしれません。ただし、商品名としては大理石として呼ばれます。

石灰岩にはたくさんの化石が入っている場合があります。石灰岩はどのようにできたのでしようか。もともと、石灰岩はサンゴ礁かその周辺でできます。サンゴ礁は浅く暖かな海なので、造礁サンゴはじめ貝や藻類、魚などおおくの生物がすんでいます。それらの多くは石灰の殻をもっていて、それらがサンゴ礁の中でたまってそのまま石になったのが石灰岩です。

okinawa050602bokinawa050601  サンゴ礁には波が強く当たる礁の部分とその内側の礁湖の部分や貝殻などの砂からなる砂浜があり、海水も石灰(炭酸カルシウム)に対して飽和していて、貝殻片など粒子の間はすぐに炭酸カルシウム(方解石)の微結晶で固められビーチロックという石灰岩ができてしまいます。砂岩や泥岩などの堆積岩ができるためには、普通その材料となる砂や泥がどこからか運ばれてこなくてはなりませんが、石灰岩の場合はその場所で生物によって材料が作られ、その材料によってすぐに岩石になっていきます。したがって、サンゴ礁でつくられた石灰岩は化石がたくさん入っていることになります。

サンゴ礁はどのようなところにできるのでしょうか。温かく浅い海ということと、もうひとつ水が濁っていないという条件があります。川から土砂が流れてくるようなところではサンゴ礁は発達しません。サンゴ礁がどんどんできていくためには、海面が上昇することが必要です。サンゴ礁は海面の上には成長できませんから、海面が停滞していたり、下がればそれだけ規模が小さくなります。

現在のサンゴ礁の島々の礁湖の多くの深さが100mあることが知られていて、それはウルム氷期以降の海面上昇で説明されています。海面が上がると、砂や泥などの堆積物は陸側でトラップされて、沖側には流れてこないために、サンゴ礁などができやすい環境ができます。また、海が広がると温暖な気候になり、また石灰岩(炭酸カルシウム)が多く作られることは、二酸化炭素(CO2)の固定にもなります。

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